会長釣行記

 前回は積丹半島を台風が直撃すると言う予報で異例の例会中止に追い込 まれ、実に3ケ月ぶりの医釣会となりました。この日を待ちわび た会員の気持ちが通じたのか、今回は近年では余りなかった良い条件で 釣が出来ました。襟裳の天候は晴れ、夜は満点の星空を満喫いたしまし た。ほぼ無風で、帰りに眺めた岬の風力発電機は全く回らずとぼけた姿 をさらしておりました。太平洋上には台風が二つもあって、流石にうね りだけはいかんともしがたいものがありましたが、波自体は襟裳として は十分穏やかな部類でした。
 さて今回もバスを降りた順に紹介いたしましょう。 一番は西東洋の鷲岩におりた岩本、小野田ペア。ベテランらしくお二人 とも控えめの釣果でまずまずの成績なのは流石。岩本氏5位、小 野田氏9位。
 二番手は本年の年間優勝をほぼ確実にしている古川氏が単身オノドリ岩 に挑みました。48cmという見事なアブラコはため息物でしたが、 それでも本日の身長優勝にならないところがすごい。身長準優勝。総合 3位。
 ここからは東洋、油駒の核心部に入ります。本日の運転手さんは温厚な 人で狭い旧道をいやがらずに入ってくれてこの辺の入釣は楽々でした。 次は南、佐藤(康)、佐藤(廉)の南東洋組。一見平凡なわんどですが タカノハの名場所との事で皆さん一発狙いです。まさか釣ってくる事は あるまいと思っておりましたが、南先生が50cmオーバーの真黄色 の座布団をしとめ提出用の袋に納まりきれずにバッカンごと提出。当然 身長優勝ですが総合ではなんと7位止まり。本日のハイレベルの 釣果が判ろうと言うものです。南先生は今年一年タカノハが釣れる事を 念じ続けていたとの事でようやく宿願がかないました。佐藤ペアは残念 ながらハゴトコ参発の空振りでブービーの譲り合いでした。ただ佐藤先 生には際どい当たりがあって糸を切られたとの事。あるいはタカノハ だったのか。次回は襟裳のお作法にのっとってブットい鉤素で臨んで下 さい。
 油駒組の笹島、橋本ペアは東洋の漁港から優雅に出発です。釣の方もマ イペースで笹島氏6位。橋本氏11位。 バスは国道に戻って襟裳岬を目指します。第一降口では栃真賀、西江、 勝間、後藤田の健脚?四人組が闇に消えました。ここは本日の千 石場所で、大型のアブラコをそろえた栃真賀氏が優勝、対する西江氏は 長さのあるカジカで応じて準優勝。後藤田は朝になってから型物アブラ コの連発で4位。勝間氏は成績こそ12位と振るいませんで したが締め切り間際に40cm近いアブラコの引きを堪能して満足の 様子でした。
 しんがりは襟裳第一集落におりた中江、松橋ペア。東海岸はうねりがか なりきつかったようでちょっと苦戦したようです。岬港寄りでまずまず のアブラコを上げて中江氏8位、松橋氏10位。
 審査はいつものドライブイン車屋で行ないました。名物のオバチャンが 亡くなった事を今回知りました。後を継いだ息子達がにこやかに我々を 迎えてくれ、以前より薄味で食べやすくなったラーメンを頂きました。 息子さん達もオバチャンの遺志を継いで頑張って欲しい物です。
 今回の例会で懸案でありました代替大会の開催を決めました。11 月25日に静内~浦河で行ないます。従って噴火湾の大会では納竿 会は行なわず25日に春香園での直会となります。当会としては秋 が深まってからの初の大会です。カジカが待って居てくれるといいです が。