総合優勝  古川孝士

患者の権利と責任(釣り師の権利と責任)

1 知る権利
患者さんは自己の医療に関して、治療内容等について十分納得のいく説明を受けることができます。のびのびは自己の釣りに関して、当日の天候等によって十分納得のいく説明を受けることができました。そんで「もんじゅ」にしました。

2 自己決定の権利
患者さんは納得のできるまで説明を受けた上で自己の意志で『検査』『治療』などの医療行為を選択あるいは他の医師の意見(セカンドオピニオン)を求めることができます。のびのびは納得いくまで説明を受け自己の意志で『仕掛け』『餌』などの魚釣り行為を選択あるいは他の釣師の意見(バスなかオピニオン)を求めることができます。そんなわけでいろんな方に話を聞いて結局もんじゅにしました。

3 プライバシーが守られる権利
患者さんは自己の医療に関する記録、個人情報およびプライバシーについて保護される権利があります。のびのびは自己の釣に関する記録もなく行き当たりばったりですが、当日知った場所(もんじゅ左の端っこ)についてはいくら「釣童氏の場所」と言われながらも「いつもはともかくその時はのびのびの場所」として保護される権利があります。

4 協力する責任
患者さんは病院職員と共同して医療に参加する責任があります。一緒に入った釣師は共同して仲良く参加する責任があります。タコを掛けた時助けに来てくれました(ばれちゃいましたが・・)明け方隣に入ったM氏が隣で大アブをかけてSさんとあわてましたが何とか取り込むことが出来ました!(ちょう~うれしかった!)

身長優勝  長浜祐太

  あれは、朝の7時過ぎでした。
  もんじゅ崖下で私を釣り上げた素人同然の男。彼は、それまで只一度のあたりも無いまま終了時刻を目前にし、体力的にも精神的にも、最も辛い局面を迎えていたようです。しかし或る「想い」に支えられ、彼にしては珍しく、諦めることをしなかったようです。
  ・・・それは遡ること3年前。2010年は今回と同じく、上ノ国での始竿会でした。彼の師匠である釣童氏は、もんじゅ崖下に入り、身長・総合ダブル優勝を果たしました。年間魚種別身長賞を獲得したカレイと、50cmに届こうかというアブラコを揃えた、圧巻の勝利。
  華やかな釣果とは裏腹に、実は夜通しあたりに乏しく、長く苦しい時間を耐え忍んだとのこと。しかし、迎えた朝8時頃、ものの数分間で件の二匹を立て続けに釣り上げ、劇的な優勝となったのです。もうお分かりでしょう。『もんじゅでは朝方に何かが起きる。決して諦めるなかれ』その想いが彼を支え、再び「何か」が起こったのです。
  もっとも、私としては、あんな素人の針は楽々外して逃げる予定でした。しかし今回総合優勝のnobi氏と大ベテラン魚遊氏が、彼を両脇からがっちりサポート。さすがに逃げ切れませんでした。