- 第1回 4月22日
宮野~相沼内 - 第2回 5月20日
須築港~鵜泊 - 第3回 6月17日
弁慶岬~第二栄 - 第4回 7月15日
庶野~音調津 - 第5回 9月9日
中止 (野塚~泊) - 第6回 10月7日
襟裳港~第二集落 - 第7回 11月4日
八雲~濁川 - 第8回 11月25日
静内~浦河
総合優勝 古川孝士
身長優勝 岩本満
4名で入った太平の左側の平盤。暗い内は、ソイ、アカハラのリリースサイズ。
明るくなってから大内さんが投げている左に移動し、遠投で鰈を狙いマガレイの25cmを10匹ほどキープ。6時頃から更にワスリ側に有る湾洞に移動し、撒き餌で近投と一本針で遠投を繰り返していたが、全く当たりなし。
偶にアカハラの35cmが竿を揺する。そのアカハラを念のために5匹キープしておき、竿をそのままにして小野田さん達と話をしていると、大内さんが「岩本さんの竿が大きく振れているぞ」と教えてくれた。すかさず戻り合わせると、首を振る手ごたえ。正に油子の引き。
エリモの8時半と言うジンクスが有るが、日本海には7時半という女神がいた。
「いなばのしろあぶらこ」の話。
むかーし・昔。その昔。まだ神様がこの世におったころのお話じゃ。
「もろもろの民の病を治す村」があったそうじゃ。その村に「準村民」として「古川のみことのびのび」なるものが住んでおった。
のびのびはその村の仲間と一緒にある6月の日、海に出かけ、魚を釣る遊びに興じておった。
のびのびは「こんなすんだ水のところで魚など取れるわけがない!」と信じ込んでおった。
そんな「のびのび」を見た村の長(うじいえのみこと・ごとうだのみこと)たちは「のびのびよお前もそろそろひとり立ちをするころじゃぁ!きょうは特別に小田西に降りることを許そうぉ」とおっしゃったそうじゃ。
それでものびのびは心の中で「6月だよ・・」と思っていたそうじゃ。
いつの間にか空は満点の星空でのびのびは星空を見上げながら・・・「きょうもだめか・・・」と 思っていつの間にかうとうととしていると・・・・・
「これこれ・・・のびのびよ・・・」という「神の声」にめざめたのであった。「のびのび」はふと我に返り、あたりを見回すが、誰もいるはずがなく、ふと目の前の海を見ると、魚釣りの神「いわ~もとのみこと」が「いかごろとイソメで編んだ布地」をまとい天空から舞い降りてきたのであったぁ。いわ~もとの神は「こらぁのびのびよ~」「おんせんのまえにいけぇ~チョロ川があるぅ~そこでうてぇ~」
とのびのびに御導きをくださった。
神の導きどおりふらふらと夢遊病者のように左の方へ歩いていくと温泉が本当にあり、なんとその前にはちょろ川まで流れていた。神のお示しのとおりであった。
そこに竿をたてかけると・・・ヤマタノオロチなら「あぶらこのおろち」が竿をなぎ倒して現われたぁ!
「これはひとつ逃がしてはならぬぅ~」と戦うこと数回、のびのびは見事打ち倒すことができたのでありました・・・
見事「あぶらのおろち」を打ち倒したのびのびは村の長たちに「よくやったぁ」と認められ、そのときもっとも魚を釣った証である「金の星」を「ごとうだのみこと」がのびのびにさずけたそうじゃ。
のびのびは有頂天になってよろこんでいたとさぁ・・・おしまい