例会長釣行記  氏家武

  当日の襟裳の天気予報は「曇り、波風なし」の絶好の気象状況であったが、潮回りは朝方に潮込みとなるため、岩場先端での釣りは困難と思われた。また、前回好釣のオンコの沢方面はトンネルが延伸し、長距離(3.5km)を歩くか楽なところを選ぶか、釣り場の選択が悩ましかった。
  第一陣は中江会長と中村氏がフンコツに下りた。中江会長が身長2位の大きなアブラコを筆頭に型物を揃えて5位に入賞したが、中村氏は残念だった。
  次いで橋本氏が単身で咲梅に降りた。楽なところということで場所を選んだようだが、今回は楽をしていてはなかなか大物に巡り合えない展開だった。
  第3陣は長距離を歩く決意をした南先生、氏家元会長、小野田氏、澤氏、岡本氏が下りた。一番奥のオンコの沢トンネルまで40分かけて歩いた氏家元会長が身長3位の大きなカジカとアブラコを揃えて今年初めての例会優勝を飾った。同行の岡本氏も大きなアブラコをダブルで釣り上げて堂々9位に入賞した。また、南先生も汐留覆道で頭から波飛沫を被って酷い目にあったが、長距離を歩いたおかげで良型のアブラコを揃えて4位に入賞した。しかし、何故か小野田氏と澤氏は残念だった。
  次いで古川氏が単身で岬トンネルに下りた。流石ベテランで型物のアブラコを釣ったが、計量ではアカハラの姿もあり6位止まりだった。
  第5陣は笹島氏、高橋氏、勝間氏が黄金岬に下りる筈だった。しかし、気がついた時にはバスはトンネルを過ぎ、30分かけて谷磯に戻るハプニングがあったようだ。しかし、今回はここでも苦労して歩いた人(全てではないが)に釣りの女神が微笑む。笹島氏が良型のアブラコを揃えて準優勝に輝いた。しかし、高橋氏と勝間氏には試練が待っていた。
  第6陣は天崎先生と栃真賀氏がルベシベツで降りた。去年の夢をもう一度ということであったが、今回は天崎先生に身長賞のアブラコが釣れて3位入賞を果たした。栃真賀氏は飲み過ぎたようで残念。
  最後は松橋氏と山岸氏がオリコマナイに下りたが、ここも魚影が薄く上位入賞は果たせなかった。
  帰りはいつもの車屋ラーメンで審査を行い、昼食を食べ、バスの中で爆睡し、気が付いたら3時には札幌に到着した。道路が良くなり襟裳の黄金道路もずいぶん近い釣り場になったものである。