例会長釣行記  氏家武

  ―出た!アブラコ55cm!20年振りのアブラコ体長記録更新に沸く!―
  10月中旬にかけて台風26号が日本を縦断し、北海道も特に道東や道北で台風による被害が出た。また、その影響で中国大陸に張り出す寒気団が北海道上空に巻き込まれ、道東と道北を中心に例年よりも1ヵ月以上早い初雪をもたらした。今回の台風の影響で海水温も低下した為、カジカが大漁できるのではないかと期待に太公望たちの胸が膨らんだ。
  結果は思わぬものだった。多くの会員が平磯に入ってカジカを狙ったのだが、釣果は非常にフケサメの多いものとなった。第一陣は中江会長と松橋氏がアポイ登山口看板下に降りた。過去に60cmのタカノハが上がった名場所である。ここでは松橋氏が40cmオーバーのカジカを揃え総重量6kgの釣果を上げたが総合3位であった。本来なら総合優勝してもおかしくない釣果。一方の中江会長は40cm弱のカジカ一匹で終わり。残念。第二陣は中~下近浦近辺に天崎先生と笹島さんが降りた。ベテランの笹島さんが50cm弱の大カジカを釣り上げて総合2位に入賞したが、やはり相方の天崎先生は釣果に恵まれなかった。単身で降りた氏家元会長は下笛舞で前に良い思いをしたようで、「夢よもう一度」の気分だったが二度目は夢に終わった。得意の日勝大和に降りた南先生は40cm弱のカジカやタカノハで総合4位は流石。最終地点の夕日ヶ丘に降りた栃真賀氏と前田氏。全然釣れずに日勝大和に降りてから奇跡が起きた。栃真賀氏が55cmのアブラコと46cmのカジカを釣って総合優勝し、故秋葉先生が立てた不滅の記録54cmを凌ぐ記録更新の快挙であった。一方、隣りの前田氏は苦戦だった。
  上位4名は釣果に恵まれたものの、その他の会員は釣果に恵まれず、釣りの神様は気紛れだったようである。(釣童)